シャトー・ラフィット・
ロートシルト
シャトー・ラフィット・ロートシルトは5大シャトーで最も繊細でエレガントと評されています。
そして、1855年に選定された格付けにおいて、全てのシャトーの中で第1級の中の第1位を獲得。つまり全シャトーのトップに立ったことから筆頭シャトーと呼ばれているのです。
シャトー・ラトゥール
ラトゥールとは「塔」という意味を持つフランス語で、ラベルにもそのモチーフとなっている塔の絵が描かれています。14世紀ごろに建てられた由緒ある塔は、このシャトーの特別な雰囲気を表すものとなりました。
また、「ラトゥールにハズレ年無し」という言葉があるほど、どのヴィンテージでもその年の良さを最大限に引き出し、常に最高品質のワインを作り出しています。
シャトー・マルゴー
シャトー・マルゴーは、比較的男性的な味わいと評されることが多いボルドーワインの中で、最も女性的なワインと言われています。華やかさ、妖艶さを併せ持った芳醇な香りと、柔らかな果実味が、女王の風格を体現しています。文豪ヘミングウェイが愛したことでも有名です。他にも大統領や女優など、マルゴーこそ最高のワインと公言する人も非常に多いです。
シャトー・オー・
ブリオン
メドック格付け第1級のワインでありながら、唯一グラーブ地区に所属する、特異なワインです。
当時から、いや、それ以前から高すぎる評価を得ていたために例外的に選ばれたまさに規格外のワインと言えるでしょう。多大な功績も残しており、フランスの救世主と呼ばれるワインでもある、ボルドーワインの始祖的存在でもあります。
シャトー・ムートン・
ロートシルト
ラベルに描かれている絵を毎年芸術家に依頼するアートラベルが有名なこのシャトーは、5大シャトーの中でも男性的な味わいで高い評価を得ています。1855年に制定されたメドックの格付けに於いて、必ず1級を獲得すると言われていたのにも関わらず、2級という評価を受けてしまいます。しかし、腐ることなくクオリティを高め続け、歴史上唯一格付けを覆し、1973年に1級へと昇格したのです。変わる事のないはずの制度を変えた、まさに奇跡のシャトーと言えるでしょう。